畳の寿命を延ばす! 畳を長持ちさせるお手入れ方法とは?

畳の寿命を延ばす! 畳を長持ちさせるお手入れ方法とは?

「畳はフローリングよりもお手入れに手間がかかる」と思われていませんか。畳の日常的なお手入れは、意外と簡単なものです。お手入れのポイントをつかんで、長く美しい畳を楽しみたいものです。今回は畳を長持ちさせるお手入れ方法をご紹介します。

畳の仕組みを知ろう

畳の構造はシンプルな3つのパーツに分かれます。「畳床(たたみどこ)」といわれるいわゆる土台になる部分と、畳床の上にかぶせる「畳表(たたみおもて)」、2つを重ねて長辺で縫い止めるように取りつける「畳縁(たたみべり)」です。

畳表は通常い草を使用しますが、国産天然のい草で作られた製品もあれば、中国産のい草で作られた製品もあります。素材や詰まり具合などで畳全体の印象が変わるため、畳を選ぶ場合には、畳のサンプルをチェックしてみましょう。最近では、洋風の家にもなじみやすいとして、畳縁がなく畳表を折り込みながら逢着させて作る「琉球畳」も人気です。

畳の正しいお手入れ方法とは?

フローリングよりもお手入れが難しいといわれることが多い畳ですが、ポイントをつかめば、それほど手間がかかるものではありません。畳の正しいお手入れ方法をご紹介します。

(1)畳の目に沿って掃除機をかけるかほうきでほこりをかきだす
(2)乾いたぞうきんで乾拭きをし(1)で出たほこりを取り去る

基本的には、この2作業で完了します。想像していたよりも簡単だなという印象を持った方が多いのではないでしょうか。

注意点を守って畳を長持ちさせよう。

いつまでもきれいな畳を保ちたい気持ちは、畳を使う方の共通の思いでしょう。畳を長持ちさせるためには、日常的なお手入れ時に、いくつかの注意点を守ることです。下記で紹介する注意点に気を付けて、畳を少しでも長持ちさせましょう。

粘着ローラーは使用しない

衣服に付いたほこりや、カーペットの上のゴミなどを取り去るときに便利な粘着ローラー(コロコロ)は、大変便利な商品です。つい畳の上でも使いたくなります。しかし、粘着力の高い粘着ローラーは、畳を毛羽立たせてしまいます。可能な限り使用しないことをおすすめします。畳が毛羽立つと外観が損なわれるだけでなく、肌触りも悪くなり、ひどくなると部分的にい草が抜け落ちてしまうこともあります。

ロボット掃除機は使用しない

ロボット掃除機は大変便利なお掃除道具の一つですが、畳には不向きです。畳のきれいな風合いを保つためには、掃除をするときに畳の目に沿うことが重要なポイントとなります。ロボット掃除機の場合、畳の目とは無関係に動くため、い草のほつれや切れ、毛羽立ちを引き起こしてしまうことがあります。

畳縁には掃除機をかけない

畳縁に掃除機をかけると、畳縁に掃除機がぶつかり傷みにつながることがあります。掃除機でほこりを吸い取る場合は、畳表の部分だけにして、畳の縁には当てないことがポイントです。

掃除機はゆっくりと丁寧に

畳の目のすき間に入ったほこりを取るために掃除機を使用します。しっかりとほこりを吸い出せるように、掃除機はゆっくり動かし、できるだけ丁寧に掃除するつもりで取り組みましょう。1枚の畳全体を掃除するのに、1分程度かけるくらいがちょうど良い速さです。掃除機に「畳モード」機能が付いている場合は、畳モードの使用をおすすめします。回転モードは、い草を傷めてしまうため使用を控えましょう。

晴れた日は風を通し湿気を取る

畳の原料であるい草は空気を含む層が豊富で、室内の湿気を吸い込んでくれるという役割があります。そのため、吸い込んだ水分を蒸発させるためにも、よく晴れた日には風を通し、湿気を取るように心がけましょう。

畳にカビが生えてしまったときの対処法

長期間使用していない部屋や畳の上にものを置き、長期間動かさずにいた部分、室内で水槽を飼っている場合、結露が発生して部屋が常に湿度が高い状態、畳の上にカーペットなどの敷物を敷いているなど、1つでも当てはまるときは、畳にカビが発生してしまう可能性があります。万が一、畳にカビが発生してしまったときの対処方法を知っておくと便利です。

畳にカビが生えてしまった場合は、漂白剤を使用してカビを拭き取ります。漂白剤はお風呂やトイレ用ではなく、必ず塩素系のキッチン用の漂白剤を使用することが大切です。水で2倍に薄め、ぞうきんは固く絞って使います。使用後は、しっかりと漂白剤を拭き取って乾かしておきましょう。漂白剤を使用する前には、畳が変色しないか目立たない場所でチェックをしておくことは必須です。

傷みがひどい場合やどうしても取れない汚れには

日々のお手入れを施しても、畳はどうしても経年劣化してしまいます。長く使用し、傷みがひどくなった場合や、食べこぼしや油汚れ、焦げなどでどうしても汚れが取れない場合には、畳の張り替えがおすすめです。

畳の張り替えを業者へ依頼するときには、価格だけでなく技術やサービス面などもチェックして、予算とのバランスを考慮しながら業者を選びましょう。価格は張り替え代金だけでなく、配送費や材料費など、追加料金が発生しないかどうか確認しておくと安心です。

畳を張り替えるときは、現在のイメージのままきれいにする方法だけでなく、い草の詰まり具合や畳のタイプを変えて、部屋全体の印象を変えることもできます。

まとめ

劣化した畳は部屋を暗くさせ、毛羽立ちで肌触りが悪くなるほか、水分を含んだ畳はカビが生えるとアレルギーの原因になってしまうこともあります。畳の張り替えを検討中の方は、「株式会社山田畳襖店」へご相談ください。診断もお見積もりも無料、畳1枚の張り替えからご対応しております。家具の移動にお困りの方も、大型家具の移動は当社のスタッフが行います。安心してお任せください。畳を張り替えて生活を一新してみませんか。

 

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